WEP57  ポスター②  8月30日 14号館1444教室 13:30-15:30
超伝導空洞の組み立てに使用するボルトの調査
Study of bolts used to assemble superconducting cavity
 
○山田 浩気((株)NAT),阪井 寛志,山本 将博,荒木 隼人(高エネルギー加速器研究機構)
○Hiroki Yamada (NAT), Hiroshi Sakai, Masahiro Yamamoto, Hayato Araki (KEK)
 
加速器の組み立ての工程で超伝導空洞を組み立てる際に注意しなければならない事の一つに、field emissionを引き起こす原因となるゴミの混入がある。KEKでは、超伝導空洞・真空部品はクリーンルーム(ISO class4)で組み立て、ビームラインとの接続箇所に簡易クリーンブースを設置、スロー排気システムによるゴミの舞い上げを抑制しながらの排気、などの対策を実行した結果、field emissionを抑制し尚且つ高い加速勾配の運転が実現できた。一方で改善する余地はまだ残っており、今回はその一つのボルトについて取り上げる。今までステンレスボルトに焼き付きカジリ防止のため銀メッキ処理を施した物を使用していたが、メッキの剥がれによるゴミの混入の可能性も懸念されていた。今回はクリーンルームで使え尚且つ焼き付きカジリ防止に対応したボルトについて調べた事を発表する。