WEP52  ポスター②  8月30日 14号館1444教室 13:30-15:30
高繰り返し中赤外光周波数コム開発に向けた試験位相相関実験
An experiment of independent light pulse interactions for a high repetition mid-IR frequency comb
 
○久保田 月野,住友 洋介,野津 凱,濱野 央芽(日大理工),境 武志,早川 建,早川 恭史,長瀬 敦(日大LEBRA)
○Tsukino Kubota, Yoske Sumitomo, Gai Notsu, Ohga Hamano (CST, Nihon Univ.), Takeshi Sakai, Ken Hayakawa, Yasushi Hayakawa, Atsushi Nagase (LEBRA Nihon Univ.)
 
日本大学の自由電子レーザー装置では,高輝度な中赤外の短時間幅のパルス光を放出できる.この中赤外の放射光を高輝度で放出できる施設は珍しく,水素などの気体分子に当てると固有振動数に一致するエネルギーを集中照射することにより非線形な反応を引き起こせる可能性がある.特にその性能を高めるため,約 3 GHz で生成されるパルス列間の位相を同期させることで高繰り返しの光周波数コムとして,特定の周波数成分に強度を集中させる装置としての開発を計画している.現在その準備段階として,装置の性能を高めるための位相相関のテストシステムの開発に着手している.約 3 GHz でやってくる別のパルス同士の干渉のためには,遅延経路を設けた上で 100 fs 以下のパルス幅に対する干渉を見る必要があり,このための試験装置の開発状況について報告を行う.