WEP41  ポスター②  8月30日 14号館1442教室 13:30-15:30
KEK電子陽電子入射器におけるマイコン接続型リアルタイム残留放射線量測定システムの構築
Construction of a microcomputer-connected real-time residual radiation dose measurement system at the KEK electron/positron injector linac
 
佐武 いつか,岩瀬 広,○諏訪田 剛(高エネルギー加速器研究機構),草野 史郎(三菱電機システムサービス)
Itsuka Satake, Hiroshi Iwase, ○Tsuyoshi Suwada (KEK), Shiro Kusano (MSC)
 
KEK電子陽電子入射器における残留放射線量測定は、加速器トンネルでは運転停止中に測定が行われ、クライストロンギャラリーでは運転中に測定が実施されてきた。残留放射線のリアルタイムモニタリングを実現するため、汎用マイコンと接続可能である、簡易放射線カウンター(Radiation-Watch社、商標PocketGeiger/PINフォトダイオード線量計)を用いたシステム構築を行った。このシステムは放射線カウンターとマイコン(Raspberry Pi財団、商標Raspberry Pi)を用いて、安価かつ小型で、可搬性を備えたシステムという特徴を持つ。入射器停止中の残留放射線の減衰を測定することで、作業者が安全に作業できる放射線環境の目安を決定づけるのに役立つ。線源を用いた校正、運転中及び運転停止直後のトンネル内での測定試験、クライストロンギャラリーでの測定試験を行った。本稿では、本システムを用いた測定試験について詳細を報告する。