WEP36  ポスター②  8月30日 14号館1442教室 13:30-15:30
SACLA 電子銃システムの交換作業効率化のための機器整備
Preparation for efficient exchange of the SACLA electron gun
 
○前平 晃太郎,竹村 育浩,林田 寿和(スプリングエイトサービス株式会社),渡川 和晃(理研)
○Koutarou Maehira, Yasuhiro Takemura, Toshikazu Hayashida (SES), Kazuaki Togawa (RIKEN)
 
SPring-8キャンパスでは、電力効率化のために2021年よりX線自由電子レーザー施設SACLAの線形加速器をSPring-8蓄積リングの入射器として併用し、両施設への電子ビームの同時供給を行っている。SACLA電子銃は2つの加速器を担うことになり、利用運転中に故障等のトラブルが発生した場合に素早く復旧することがこれまでより強く求められるようになった。迅速に加速器運転を再開するために、真空を保ったまま電子銃チャンバーの交換が出来るよう電子銃タンクと周辺機器の改造を行った。電子銃タンクは、カソード交換や高電圧プロセッシング等全ての準備を電子銃テストスタンドで事前に終了させる。加速器トンネル入口のすぐ外に待機させ、トラブル発生時やカソードの定期交換の際には電子銃タンク全体を交換する。本年会では、SACLA電子銃の交換作業効率化のために実施した機器整備の詳細について報告する。