WEP16  ポスター②  8月30日 14号館1431教室 13:30-15:30
半導体を使用したMARX方式クライストロン電源の開発
Development of MARX-type klystron power source using semiconductors
 
○中山 響介,徳地 明((株)パルスパワー技術研究所)
○Kyosuke Nakayama, Akira Tokuchi (PPJ)
 
クライストロンは荷電粒子を加速させるための大電力のマイクロ波発生源として現代の加速器に広く用いられている。クライストロンの主エネルギ源となる高電圧パルスの発生回路は、充電器,Pulse-Forming Network(PFN),サイラトロン,トランスで構成されることが多い。一般的にはサイラトロンで数十kVのパルスを切り出し、トランスで数百kVオーダに昇圧してから印加する。本電源は、PFNおよびサイラトロンを必要とせず、代わりに半導体MARX回路を使用する。これにより、従来と比較して省スペース化や大電力スイッチの高効率化,高繰り返し化,長寿命化,維持コスト低下が期待できる。さらに、スイッチに半導体を使用するため制御性が高く、パルスの平坦性の改善やショット毎の電圧可変などの波形制御も容易となる。