WEOA5  光源加速器/電子加速器/加速器技術(加速構造)  8月30日 13号館1325教室 10:30-10:50
高温超伝導テープのアンジュレータへの応用
HTS tapes for undulators
 
○金城 良太(阪工大),Calvi Marco(PSI)
○Ryota Kinjo (OIT), Marco Calvi (PSI)
 
レアアース系高温超伝導テープは、液体ヘリウム温度までの冷却が不要で、強磁場下でも非常に高い臨界電流密度を維持し、加速器用磁石の有望な材料である。一方、その形状、臨界電流密度の磁場角度依存性と応力依存性、最小巻き半径の異方性などのため、金属系低温超伝導線材とは異なる設計が必要となる。例として、強磁場・短周期アンジュレータへの適用を考えた場合、非構造性の材料的な周期長と磁場強度のトレードオフが存在する。我々はスイスPaul Scherrer Instituteの挿入光源グループ、磁石グループと共同で高温超伝導テープを強磁場・短周期アンジュレータに適用する新手法の原理実証研究を開始した。本会議では本計画の核となるアイデアや研究計画について紹介する。本研究は、令和5年1月よりJSPSの国際共同研究事業『スイスとの国際共同研究プログラム(JRPs)』に採択され支援を受けている。