WEOA12  加速器技術(加速構造)  8月30日 13号館1325教室 16:20-16:40
異方性の小さい超伝導加速空洞セル用ニオブ板の開発
Development of small anisotropy Nb sheets for SRF cavities
 
○梅澤 裕明(総研大),山中 将(高エネ研),西田 尚志(東京電解)
○Hiroaki Umezawa (SOKEN), Masashi Yamanaka (KEK), Naoshi Nishida (Tokyo Denkai)
 
超伝導加速空洞のセル部分は、ニオブ板をプレス成形し旋盤で端面をトリム加工したハーフセルを電子ビームで溶接して組み立てられる。ハーフセルを精度よくプレス成形するために、ニオブ板には均一な伸びが必要である。これを実現するため、これまで圧延条件や熱処理条件を工夫し、ロール方向とクロス方向の伸びが均一な、いわゆる異方性の小さい板の開発が進められてきた。ここでは、3種類の条件でニオブ板を製造し、各条件における引張試験、組織観察、さらに実際にハーフセルを作り形状測定を行った。本報告では、これらの結果を示し、ニオブ板の製造方法の検証を行う。