TWSP11  ポスター①② 施設技術報告  8月29日・30日 14号館1442教室 13:30-15:30
群馬大学重粒子線医学センターの現状
Present status of Gunma University Heavy Ion Medical Center
 
○中尾 政夫,川嶋 基敬,松村 彰彦,野田 耕司,酒井 真理,島田 博文,田代 睦,Varnava Maria,遊佐 顕(群大重医セ),想田 光(山形大)
○Masao Nakao, Motohiro Kawashima, Akihiko Matsumura, Koji Noda, Makoto Sakai, Hirofumi Shimada, Mutsumi Tashiro, Maria Varnava, Ken Yusa (GHMC), Hikaru Souda (Yamagata Univ.)
 
群馬大学重粒子線医学センターでは2010年から普及型炭素線治療装置による炭素線治療が開始され、2022年の治療人数は843人と過去最多となった。これには重粒子線治療の保険適用が拡大したことも影響している。2022年度から加速器の定期点検を集中点検(3週間程度休止して年次点検を行う)から、分散点検(4日間(金曜日~翌月曜日)の点検を年に6回分散して行う)に変更したことも治療人数の増加と待ち時間の短縮に繋がった。またトラブルの情報を収集して過去と同様のトラブルが発生したときに早急に復旧できるよう、2023年4月から既に山形大学でも導入されているトラブルデータベースを使用開始した。2022年度には1時間程度治療が中断するトラブルは複数回あったが、治療を翌日に延期せざるを得ないような装置系のトラブルは起こらなかった。本発表では当施設での加速器の運転時間、治療時間の統計、主な故障とそれに対する対処について報告する。