TUP49  ポスター①  8月29日 14号館1443教室 13:30-15:30
教育加速器(KETA)の現状と課題
Current status and challenges in the KEK Education and Training Accelerator(KETA)
 
○福田 将史,森川 祐,濁川 和幸,竹内 保直,肥後 壽泰,福田 茂樹(高エネ研)
○Masafumi Fukuda, Yu Morikawa, Kazuyuki Nigorikawa, Yasunao Takeuchi, Toshiyasu Higo, Shigeki Fukuda (KEK)
 
教育加速器(KETA: KEK Education and Training Accelerator)は、KEKのERL開発棟内にある教育目的や照射試験に使用する加速器であり、大学院生、若手研究者、技官、企業の人などを対象に、加速器科学に貢献できる人材を育成することを目的としている。教育加速器は、熱電子銃、Sバンド定在波バンチャー、Sバンド2m進行波加速管で構成された線形電子加速器である。最大25MeV、100nAの電子ビームを生成でき、また、最大11MeVのビームを用いた照射試験を行うための照射部も設けている。2022年9月に施設検査に合格し、実習などでの利用が開始されており、総研大の授業やセミナーにおけるビーム実習に使用している。しかし、チャージアップによる軌道の変化や電子銃パルストランス内の抵抗の減少など、いくつかの問題やモニタの不足などの課題があり、これらの問題の解決やモニタの追加を行っている。また、電子照射のテストとしてリヒテンベルク像の製作も行った。本稿では、これらについて報告する。