TUP33  ポスター①  8月29日 14号館1441教室 13:30-15:30
MPSoCを用いたMTCA規格の上位互換LLRFデジタル制御カードの開発
Development of MTCA standard upward compatible LLRF digital control card using MPSoC
 
○漁師 雅次,岩城 孝志,北川 隆太,津本 敦,濱洲 竜斗,林 和孝,張替 豊旗,山浦 正義,山崎 伸一(三菱電機ディフェンス&スペーステクノロジーズ株式会社)
○Masatsugu Ryoshi, Takashi Iwaki, Ryuta Kitagawa, Atsushi Tsumoto, Ryuto Hamasu, Kazutaka Hayashi, Toyoki Harigae, Masayoshi Yamaura, Shinnichi Yamazaki (MITSUBISHI ELECTRIC DEFENSE AND SPACE TECHNOLOGIES CORPORATION)
 
2010年にMTCA(Micro Telecommunications Computing Architecture)規格のデジタル制御カードのハードウェアを開発して、その後ファームウェアを継続して改良してきた。この制御カードは、cERLやSTFをはじめSuperKEKBのデジタル低電力高周波(Low Level RF: LLRF)制御システムや高周波信号モニタシステムに使用されてきた。この制御カードには、2007年にリリースされたXilinx製FPGA(Field Programmable Gate Array)のVirtex5-FXTが実装されている。Virtex5-FXTは、ファームウェアに機能追加するための開発環境の保守期間が切れているため、能力向上するためには、新しい開発環境が利用できる上位互換の制御カードを開発が必要となった。そのため、新しいFPGAにはZynq UltraScale+ MPSoC (Multi-Processor System on a Chip)を採用した。新しい制御カードへファームウェアを移植する際に、FPGAデバイス固有の回路に関する箇所など必要最小限の変更にとどめて、加速器制御などのファームウェア固有の機能のソースファイルはそのまま流用できるようにした。