TUP05  ポスター①  8月29日 14号館1421教室 13:30-15:30
Aravis及びmacOSを使用したGigEカメラによるスクリーンモニタ画像データ取得解析システムの開発
Development of GigE camera image data acquisition and analyzing system for screen monitor using Aravis and macOS
 
○柳田 謙一,清道 明男(高輝度光科学研究センター/量研機構)
○Kenichi Yanagida, Akio Kiyomichi (JASRI / QST)
 
一時的独立した実験環境に於いて、GigEカメラをPCに直接繋ぎ画像データの取得解析を行うシステムをAravis及びmacOSを使用して構築した。CMOSカメラ等をPCに直接繋いで画像取得を行う場合、カメラベンダーが配布するソフトウェアを使用するのが一般的で、ビューアとして画像確認のみ行うか、APIを使用してデータ転送後にPCで画像データ解析を行う事となる。ベンダーから配布されるソフトウェアを使用する問題点は、使用可能なカメラが限定されたり、PCのOS(バージョンを含む)が限定されたりする為、画像システム構築の負担が大きな割りに他への移植性が悪い事等である。SPring-8では2018年頃よりLinux上のオープンソースライブラリであるAravisを使用して、様々なベンダーに対応したGigEカメラ制御システムを構築している。しかし当該制御システムはSPring-8のDBをベースとしたデータ収集系と密に連携しているため、一時的独立した実験環境で使用する場合はハードウェアの準備やセッティングの為のリソースが過大になり現実的では無い。一方でmacOSはUNIX系のOSでありAravisも簡易に導入出来る為、一時的独立した実験環境用として本システムを開発した。使用用途はスクリーンモニタのビームプロファイル表示及びそのプロジェクションビームサイズのオンライン解析である。現状の本システムはAravis0.8をIntel or ARM CPU上のmacOS13(Ventura)で動作させている。画像表示はgnuplotを用いた。