THP58  ポスター③  8月31日 14号館1444教室 13:30-15:30
ILCに向けたSTF-2クライオモジュールの運転報告
Report on the operation of STF-2 cryomodules for ILC
 
○山本 康史,加古 永治,梅森 健成,阪井 寛志,佐伯 学行,井藤 隼人,荒木 隼人,オメット マチュウ,片山 領,道前 武,松本 利広(高エネルギー加速器研究機構・加速器研究施設)
○Yasuchika Yamamoto, Eiji Kako, Kensei Umemori, Hiroshi Sakai, Takayuki Saeki, Hayato Ito, Hayato Araki, Machieu Omet, Ryo Katayama, Takeshi Dohmae, Toshihiro Matsumoto (KEK)
 
2014年に完成した12台の9セル空洞が収められたSTF-2クライオモジュールは、高エネルギー加速器研究機構(KEK)内にある超伝導高周波試験施設(STF)のトンネルに設置され、これまでに8回の冷却試験(ビーム運転含む)が行われた。昨年は、7倍のビームパワー増強が行われ、ILCと同じバンチ電流に到達し、無事、運転を終了した。一部の空洞の性能は、徐々に下がる傾向が見えている。放射線測定について、これまでガンマ線のみであったが、昨年末の試験では中性子も測定された。運転中に、何度か地震も経験したが、空洞およびクライオモジュールに影響は無かった。本講演では、昨年末の運転結果を中心に、これまで実施されたSTF-2クライオモジュールの冷却試験について報告する。