THP31  ポスター③  8月31日 14号館1441教室 13:30-15:30
ILC導波管コンポーネントの大電力試験のためのLバンド-レゾナントリングの運転
Operation of L-band resonant ring for high power test of ILC waveguide components
 
○塙 泰河,石本 和也,沼田 直人(NAT),明本 光生,荒川 大,片桐 広明,中島 啓光,松本 修二,松本 利広,三浦 孝子(KEK)
○Taiga Hanawa, Kazuya Ishimoto, Naoto Numata (NAT), Mitsuo Akemoto, Dai Arakawa, Hiroaki Katagiri, Hiromitsu Nakajima, Shuji Matsumoto, Toshihiro Matsumoto, Takako Miura (KEK)
 
国際リニアコライダー(ILC)での超伝導空洞への高周波源として10 MWマルチビームクライストロン(MBK)の使用を予定しており、その仕様は運転周波数1300 MHz, パルス幅1.65 ms, 繰り返し5 Hz, 最大出力10 MW(5 MW×2ポート)である。超伝導空洞に付帯した入力カプラーまでL-band方形導波管(WR650)を用いて立体回路を構成、RFを供給する。このため、導波管は最大で5 MWのRF出力に耐えることが要求される。しかし、STF加速器の運転時、通過RFが数MWに満たないところで導波管コンポーネントのフランジ部を主に管内放電が頻発している。現在、L-band レゾナントリングを用いた大電力試験により、前述の条件に耐え得る導波管製造方法の確立を進めている。本発表では、従来とは異なる製造方法で製作した導波管の大電力試験結果、レゾナントリングの改良及び不具合について報告を行う。