THP23  ポスター③  8月31日 14号館1432教室 13:30-15:30
J-PARC MR静電セプタムリボンのアライメント測定
Measurement of electrostatic septum ribbons alignment at J-PARC MR
 
○沼井 一憲,武藤 亮太郎,冨澤 正人,村杉 茂,柳岡 栄一,岡村 勝也,木村 琢郎,白壁 義久(KEK),松村 秋彦(NAT)
○Kazunori Numai, Ryotaro Muto, Masahito Tomizawa, Shigeru Murasugi, Eiichi Yanaoka, Katsuya Okamura, Takuro Kimura, Yoshihisa Shirakabe (KEK), Akihiko Matsumura (NAT)
 
J-PARC MRにおいてハドロン実験施設への大強度陽子ビームは遅い取り出し方式によって供給される。この遅い取り出しを実現するための機器のうちの一つに静電セプタムがある。静電セプタムの大まかな構成としてチェンバーの中に電極とヨークがあり、ヨークにはレニウムタングステンのリボンが張られている。このリボンのアライメント精度はビームロスに影響するため、測定を行いアライメントの悪いリボンは張り替えを行う。 2022年に行った1回目のリボンアライメント測定の結果、測定値に2つのピークが見えた。今回使用したリボンは酸化皮膜を除去したリボンを使用したということもあり、原因確認の目的も含め張り替えを決定した。 リボン張り替えにあたり、今まで行っていなかったリボンの表面状態とアライメント精度の相関関係についての調査、1軸ステージによるリボンの測定、リボンのかしめ金具の変更を行った。その結果良好な結果が得られたため、これまで行ってきたリボンアライメント測定について報告をする。