THP10  ポスター③  8月31日 14号館1422教室 13:30-15:30
NanoTerasu真空制御システムの構築
Construction of NanoTerasu vacuum control system
 
○黒木 教平(日立造船),安積 隆夫,保坂 勇志,西森 信行(量研),大石 真也(JASRI/理研/量研),小路 正純,高野 史郎,田村 和宏,櫻井 辰幸(高輝度光科学研究センター/理研/量研),上田 庸資,谷内 友希子,正木 満博,増田 剛正(高輝度光科学研究センター/量研),福井 達(理研),仲谷 光司,北村 全伸,小玉 康太(日立造船)
○Kazutoshi Kurogi (Hitachizosen), Takao Asaka, Yuji Hosaka, Nobuyuki Nishimori (QST), Masaya Oishi, Masazumi Shoji, Shiro Takano, Kazuhiro Tamura, Tatsuyuki Sakurai (JASRI/RIKEN/QST), Yosuke Ueda, Yukiko Taniuchi, Mitsuhiro Masaki, Takemasa Masuda (JASRI/QST), Toru Fukui (RIKEN), Koji Nakatani, Masanobu Kitamura, Kota Kodama (Hitachizosen)
 
本発表では、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構にて推進する次世代放射光施設NanoTerasuのライナックおよび蓄積リング内に構築した真空制御システムについて示す。本システムの概要は以下のとおりである。(1)システムの中核として、PLCおよびタッチパネルを組込んだ制御装置を製作し、真空計等の各機器から取込んだアラーム信号の状態表示や、信号状態から複合的に判断してゲートバルブ閉鎖および電子ビーム出射停止指令を自動的に行う。 (2)ライナック真空制御は、各セクションの機器と信号取合をする真空制御装置と、CC-Link経由で複数の真空制御装置の信号の集約監視および電子ビーム停止指令を担う真空インターロック装置にて行う。 (3)蓄積リング真空制御は、各セルおよびRF部の機器と信号取合をする真空制御装置にて主に行い、各装置はCC-Link IE Control経由で信号状態を共有監視する。同リンクは真空インターロック装置を含み、蓄積リング内の信号状態に応じて電子ビーム停止指令を行う。 (4)VNC(Virtual Network Computing)サーバ機能により、真空制御装置のタッチパネル表示をトンネル内に持ち込んだタブレット端末上にも表示可能とし、メンテナンス性の高いシステムとした。 以上の真空制御システム構築後、NanoTerasu運用開始に向けて安定的に制御が行われている。