THP08  ポスター③  8月31日 14号館1422教室 13:30-15:30
PF-BTにおけるスクリーンモニターの高度化と常時OTRモニターの画像歪み改善
Upgrade of screen monitors and image distortion improvement of constant OTR monitor at the PF-BT
 
○高井 良太,谷本 育律,野上 隆史,多田野 幹人,帯名 崇(高エネ研)
○Ryota Takai, Yasunori Tanimoto, Takashi Nogami, Mikito Tadano, Takashi Obina (KEK)
 
PFリングのビーム入射路(PF-BT)には、入射ビーム観測用のスクリーンモニターが計12台設置されている。これらのうち、入射路入口からの10台はアルミナ蛍光板とアナログのCCDカメラで構成されており、画素の飽和や像の滲みにより正確なビームプロファイルの測定が困難であった。このような状況を改善するため、2021年度から2022年度にかけて、カメラとシンチレータをそれぞれGigEカメラとCe:YAGシンチレータに更新する作業が段階的に行われた。一方、入射路出口に位置する残りの2台は2020年度に行われたセプタムダクト更新に合わせて設置されたもので、特に最下流の1台はリングの蓄積ビームダクトとの間に設けられたエアギャップ用金属窓を利用した常時OTRモニターというユニークな仕様となっている。しかしながら、ダクト加工時に生じた窓表面のうねりにより画像が大きく歪んでしまうことが判明したため、2022年度に窓周辺の加工方法を工夫して再製作したダクトとの入替作業が行われた。本発表では、上記のスクリーン高度化の詳細とセプタムダクト入替によるOTR画像の歪み改善結果について報告する。