THP01  ポスター③  8月31日 14号館1421教室 13:30-15:30
超伝導空洞を用いた高出力電子線照射加速器のビームダイナミクス研究
Beam dynamics study of the high-power electron beam irradiator using superconducting cavity
 
○田中 織雅,本田 洋介,山本 将博,山田 智宏,阪井 寛志(高エネルギー加速器研究機構)
○Olga Tanaka, Yosuke Honda, Masahiro Yamamoto, Tomohiro Yamada, Hiroshi Sakai (High Energy Accelerator Research Organization (KEK))
 
KEK では、照射目的のためのコンパクトな 10 MeV、50 mA 加速器の設計が提案された。 現在の設計には、RF グリッドを備えた 100 kV DC 熱電子銃、1 セル常伝導バンチャー 空洞、およびビームを最終エネルギー 10 MeV まで加速する Nb3Sn 超伝導空洞が含まれている。 本ビームダイナミクス研究の目標は、ビームが空洞に当たることによる熱負荷を削減するために、ビーム損失を (ppm レベルまで) 抑制することである。特に初期電子エネルギー (100 keV) が低く、空間電荷効果も大きい。主な課題は、ビーム損失がないようにビーム形状を最適化し、上記加速器コンポーネントの複数のパラメータを同時に制御し輸送することである。ここでは、ビーム輸送の最適化の手法を示すとともに、本加速器の設計を用いたビーム輸送の最適化の結果について報告する。