THOB2  加速器技術(粒子源)  8月31日 13号館1326教室 9:20-9:40
FFAG加速器を用いた陽子入射反応に関する核データの測定
Measurements of nuclear data on proton-induced reactions using FFAG accelerator
 
明午 伸一郎,岩元 大樹(J-PARC/JAEA),西尾 勝久,佐藤 大樹,岩元 洋介,廣瀬 健太郎,牧井 宏之(JAEA),岡部 昇大(J-PARC/JAEA),Orlandi Riccardo,大泉 昭人,洲崎 ふみ,塚田 和明,James Smallcombe(JAEA),前川 藤夫(J-PARC/JAEA),石 禎浩,○上杉 智教,栗山 靖敏,八島 浩,森 義治(京大),杉原 健太(KEK)
Shin-ichiro Meigo, Shiroki Iwamoto (J-PARC/JAEA), Katsuhisa Nishio, Hiroki Sato, Yosuke Iwamoto, Kentaro Hirose, Hiroyuki Makii (JAEA), Kota Okabe (J-PARC/JAEA), Riccardo Orlandi, Akito Oizumi, Fumi Suzaki, Kazuaki Tsukada, Smallcombe James (JAEA), Fujio Maekawa (J-PARC/JAEA), Yoshihiro Ishi, ○Tomonori Uesugi, Yasutoshi Kuriyama, Hiroshi Yashima, Yoshiharu Mori (Kyoto Univ.), Kenta Sugihara (KEK)
 
京都大学複合原子力科学研究所において、令和元年度から令和4年度にかけて、加速器駆動核変換システム(ADS)研究に関する核データの測定実験を行った。実験では京大FFAG加速器の107MeVに加速された陽子ビーム(繰り返し30 Hz)を用いた。最終年度となる令和4年度では、ADSの核破砕標的材である鉛およびビスマスに対する陽子入射中性子生成二重微分断面積(DDX)の詳細解析を行い、陽子入射による核分裂で生成される核分裂片の質量数分布と核分裂中性子を飛行時間法により測定した。さらに、ネプツニウム237(Np-237)核分裂計数管を用いて、核破砕中性子場におけるNp-237の核分裂率を測定した。測定結果を核反応モデルによる解析結果と比較し、100 MeV陽子入射領域における核反応モデルの高度化に向けた知見を得た。本発表では、実験の概要に加えて、測定結果と核反応モデルとの比較により得られた知見について報告する。