THOA9  加速器技術(ビーム診断・ビーム制御)/加速器技術(加速器制御)  8月31日 13号館1325教室 11:50-12:10
ベイズ最適化を用いたKEK Linacビーム調整とSuperKEKBへの展望
Bayesian optimization assisted beam tuning at the KEK Linac and prospects for SuperKEKB
 
○三塚 岳,飯田 直子(高エネ研),加藤 臣之輔(東京大学),夏井 拓也,佐藤 政則(高エネ研)
○Gaku Mitsuka, Naoko Iida (KEK), Shinnosuke Kato (University of Tokyo), Takuya Natsui, Masanori Satoh (KEK)
 
加速器から最高のパフォーマンスを得るには、数百から数千に及ぶ調整パラメータを運転状況に合わせ最適化しなければならない。従来はエキスパートが貢献度が高い調整パラメータを時によっては経験に基づき判断し、逐次調整していた。一方、飛躍的に扱いやすくなった機械学習を用いた加速器調整アプローチが、近年精力的に研究されている。我々はSuperKEKB加速器高度化を目指し、ベイズ最適化に基づくビーム調整ツールの開発を進めている。本学会では、開発第一段階としてKEK入射器で行っている陽電子ビーム収量最大化やディスパージョン調整等のビーム試験の最新状況を報告し、併せてベイズ最適化アルゴリズムの解説も行う。