FRP25  ポスター④  9月1日 14号館1432教室 10:10-12:10
自由電子レーザーで駆動する高繰り返しアト秒光源の研究: 2023
Research towards attosecond x-ray pulse generation using free-electron laser oscillators: 2023
 
○羽島 良一,川瀬 啓悟(量研),全 炳俊,大垣 英明(京大),早川 恭史,境 武志(日大)
○Ryoichi Hajima, Keigo Kawase (QST), Heishun Zen, Hideaki Ohagaki (Kyoto U.), Yasushi Hayakawa, Takeshi Sakai (Nihon U.)
 
われわれは、文科省の光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)のファンドを得て、自由電子レーザーで駆動する高繰り返しアト秒光源の研究を行っている。本研究は、共振器型の赤外自由電子レーザーを超放射領域で動作させ、発生した数サイクルの超短パルスをガス中に集光することで、高次高調波としてアト秒X線の生成を目指すものである。これまで、京都大学、日本大学の自由電子レーザー施設にて、パルスエネルギーの増大とパルスの短縮、生成したパルスの評価を進めてきた。また、高次高調波の第一段階であるトンネル電離の観測を行った。高次高調波測定用の分光器の設計、製作が完了しており、まもなく、高次高調波の測定を試みる予定である。さらに、数サイクルパルスの位相安定化に必要な中赤外レーザーの開発、コヒーレント放射を用いた位相安定化の検討も行っている。2018-2027年度の研究期間の半分が経過したところであり、これまでの成果を報告する。