FRP21  ポスター④  9月1日 14号館1432教室 10:10-12:10
理研重イオン超伝導線形加速器の超伝導空洞性能の劣化と回復
Degradation and recovery of cavity performance in the SRILAC cryomodules at RIBF
 
○坂本 成彦,上垣外 修一,大関 和貴,須田 健嗣,山田 一成(理研仁科センター)
○Naruhiko Sakamoto, Osamu Kamigaito, Kazutaka Ozeki, Kenji Suda, Kazunari Yamada (Nishina Center, RIKEN)
 
理研超伝導重イオン線形加速器(SRILAC)は2020年1月のコミッショニング以来、超重元素合成実験にビーム供給し続けている。超伝導は長期運転の間に内面の状態の変化によりフィールドエミッションによるX線発生の増加が問題となってくる。SRILACの4分の1波長型超伝導空洞(周波数73 MHZ)も例外ではなく、10台ある空洞のうち半数以上にX線の増加が見られその都度加速電圧を調整して運転を続けてきた。空洞のコンディショニングがいくつかの方法で行われているが、その手法が完全には確立されていないのが現状である。そこで理研RIBFでは、この事態を打開するため比較的簡便で空洞への負荷が少ない高電圧パルスパワーによるコンディショニングを実施した。本発表ではその手法と結果について報告する。