FRP19  ポスター④  9月1日 14号館1431教室 10:10-12:10
サイクロトロンによるミュオンの加速
Muon acceleration by cyclotron
 
○大西 純一(理研仁科センター),永谷 幸則(高エネ研),中沢 雄河(理研仁科センター),後藤 彰,山崎 高幸,三宅 康博(高エネ研),足立 泰平(理研仁科センター),安達 利一,湯浅 貴裕(高エネ研),筒井 裕士,楠岡 新也,恩田 昂(住友重機械)
○Jun-ichi Ohnishi (RNC), Yukinori Nagatani (KEK), Yuga Nakazawa (RNC), Akira Goto, Takayuki Yamazaki, Yasuhiro Miyake (KEK), Taihei Adachi (RNC), Toshikazu Adachi, Takahiro Yuasa (KEK), Hiroshi Tsutsui, Shinya Kusuoka, Takashi Onda (SHI)
 
透過型ミュオン顕微鏡の実現をめざして、J-PARC MLFの超低速ミュオン(30 keV)を5 MeVまで再加速するためのミュオンサイクロトロンの開発を進めている。これまでサイクロトロンの設計製作、磁場測定、RF電源の開発と試験などを行ってきた。これらについては本年会の発表を参考にされたい。サイクロトロンは昨年J-PARC MLFの超低速ミュオンビームラインに設置した後、ビーム入射、取り出し用高圧電源、RFローレベル回路、制御系、安全のための各種インターロックシステムなどの製作、配線配管などを進めてきた。電気系はほとんど自作であることから時間を要したが現在ほぼすべての機器のテストが終わっている。RF(108 MHz)はCW運転を考えていたが、電源定格の24 kWに近い出力が必要であることから、ミュオンの入射(25 Hz、パルス幅数ナノ秒)に合わせて、RFもパルス運転(数10~100マイクロ秒)することにした。サイクロトロン内のビームはシンチレーター(5 × 5 × 3 mm3)を径方向に動かして検出する。できれば今期のMLFビームタイム(6月)にコミッショニングを行って、本発表会にて報告したいと考えている。