FRP08  ポスター④  9月1日 14号館1422教室 10:10-12:10
J-PARC RCSにおけるビームモニタ用新信号処理システムの開発
Development of new data acquisition system for several beam monitors in J-PARC RCS
 
○吉本 政弘,高橋 博樹,原田 寛之,地村 幹,不破 康裕,林 直樹(原子力機構/J-PARCセンター),栗山 靖敏(京大複合研),澤邊 祐希,畠山 衆一郎(三菱電機システムサービス)
○Masahiro Yoshimoto, Hiroki Takahashi, Hiroyuki Harada, Motoki Chimura, Yasuhiro Fuwa, Naoki Hayashi (JAEA/J-PARC), Yasutoshi Kuriyama (KURNS), Yuki Sawabe, Shuichiro Hatakeyama (Mitsubishi Electric System & Service)
 
-PARC 3GeVシンクロトロン加速器(RCS)では、加速器の安定性を監視する主要なビームモニタである、ビームロスモニタ、ビーム位置モニタ、ビーム電流モニタについて、既存システムの更新に向けた新しいビームモニタ用信号処理システムの開発を行っている。新システムは、TAGサーバーと3つの主要モニタに共通して使えるADCモジュールを組み合わせた構成になる。開発に際しての主な設計思想は1)J-PARCに特有の様々なビームタグ情報をTAGサーバーで集約し、タグ情報として各ADCモジュールに分配する、2)ADCモジュールでビームモニタからの信号情報をADCでデジタル信号に変換し、FPGAにより各モニタに合わせた解析手法を切り替えながら高速解析処理を実施する、3)ADCモジュールから約10秒程度の全ショット分の信号処理データをパッキングしてタグ情報をヘッダーに付加した解析データを定期的に出力する、また、任意の1ショット分のデータに対してタグ情報を付加したモニタデータをオンデマンドで出力する、ための2種類のフォーマットを準備する、4)また生波形に加えて、FFT関連の解析途中のデータや、周回毎のバンチデータなどについて最新の4ショット分をADCモジュールの内部メモリに保存し、必要に応じてデータを読み出せるようにする、ことを目指した。本発表では、現在開発中の試作機によるタグ情報の読み込みとビームモニタ信号のデータ収集試験についての進捗を報告する。