FRP06  ポスター④  9月1日 14号館1421教室 10:10-12:10
シンチレータによるコリメータでのビームハローカットの評価
Evaluation of beam halo cutting with collimators by scintillator detectors
 
○門脇 琴美,佐々木 知依,安居 孝晃,佐藤 洋一,橋本 義徳(高エネルギー加速器研究機構),酒井 浩志(三菱電機システムサービス)
○Kotomi Kadowaki, Tomoi Sasaki, Takaaki Yasui, Yoichi Sato, Yoshinori Hashimoto (KEK), Hiroshi Sakai ()
 
J-PARC MRではビームの大強度化を進めており、ビームロスの低減が重要な課題の一つとなっている。MRではコリメータでビームハローを削ってビームロスを局所化することで、コリメータ部以外の場所のビームロスを低いレベルに抑えている。ビームの大強度化に伴いコリメータの増強を進めており、2022年には新たに2台が導入されて6台体制となった。 ビームロス低減のためにはコリメータ部におけるビームハローの分布を把握することが重要である。さらに、周回各ターン(約5.4us)、各バンチ(約0.6us)のロスを測定することで、ビームロス局所化シナリオをより深く追い込むことができる。 現在ビームハローは、MRへの入射ビームラインにおいて、OTRと蛍光を用いた高ダイナミックレンジのプロファイルモニターで測定している。今回MRを周回するビームについてのハロー情報を得るために、MRコリメータ部に設置されているロスモニタを利用し、コリメータジョウの位置スキャンによりカットされたハロー分布を測定した。このロスモニタには速い応答を得るためにプラスチックシンチレータと光電子増倍管を検出器として用いた。今回は新規導入されたコリメータの動作試験を合わせて行うことができるようにするため、再配置や機器の入れ替えをおこなった。当日はビーム試験による検出器の性能評価およびコリメータの動作試験について報告する予定である。