WESA01  企画セッション①  10月19日 会議室A 11:00-12:00
測量から、アライメントを崩す要因探索のための変動・振動測定まで
From survey to fluctuations and vibration measurement for source of brake alignment
 
○松井 佐久夫(理研)
○Sakuo Matsui (RIKEN)
 
加速器の測量やアライメントにはレーザートラッカーが使われ、最近はSAなど3次元の汎用ソフトが広まっている。ただ、加速器建設の前に測量用基準点の位置、数を決めるためやトラッカーの実力評価のシミュレーション、また相対誤差の表示も必要なため2次元の網平均計算のプログラムを書いた。さらにエクセルのVBAに書換え公開した。運転が始まると、気温、気圧、降雨、潮汐、や電源電圧、ポンプや冷却水による振動で、ビームは乱され原因調査と対策に種々のセンサーを取り付けた。温度、変位、傾斜、風速、気圧、湿度、振動、さらに、水レベルなどである。 変動の場合、センサーからはアナログ電圧をスキャナーモジュール付デジボルに入力している。蓄積リングのビームの変動からキックの大きさを位置-時間で解析すると多くの場所で昼12時などで明確に変化していた。これは電源電圧の変動がファンの風速・・・ビームのキックへつながっていることが確認できた。 振動も加速器の様々な機器で問題となり振動源や伝搬の向きや経路を特定する課題が発生してきた。例えばビーム振動で30Hz付近にピークが見られた。4極電磁石内のアルミチャンバーが原因と気づく前には、ハンディのFFTにコイルを取り付け、収納部内を探索した。また、放射光の振動が問題になり、多くの速度センサーをミラーの筐体に取り付け、ゆれる放射光とコヒーレンシのあるミラーを特定したこともある。