WEP054  ポスター②  10月19日 会議室P 13:00-15:00
KEKにおける超伝導RF電子銃2号機の横測定試験
Horizontal test of Superconducting RF gun #2 at KEK
 
○許斐 太郎(ミシガン州立大学FRIB),井上 均,王 旭東,植木 竜一,梅森 健成,加古 永治,近藤 良也,土屋 清澄,高富 俊和,寺島 昭男,原 和文,細山 謙二,本田 洋介,増澤 美佳,オメット マチュー(高エネ研)
○Taro Konomi (MSU, FRIB), Hitoshi Inoue, Xudong Wang, Ryuichi Ueki, Kensei Umemori, Eiji Kako, Yoshinari Kondo, Kiyosumi Tsuchiya, Toshikazu Takatomi, Akio Terashima, Kazufumi Hara, Kenji Hosoyama, Yosuke Honda, Mika Masuzawa, Mathieu Omet (KEK)
 
超伝導RF電子銃は高いビーム繰り返しと高電界加速を両立する電子銃であり、CW-FEL用電子銃をはじめとして世界的に開発が進められている。KEKにおいてもERLで使用することを目的として基礎的な性能実証を行うための電子銃開発が開始された。本超伝導RF電子銃は1.3GHz、1.5セルの超伝導RF空洞と2Kまで冷却されるニオブ製カソードプラグに蒸着したK2CsSbフォトカソードから構成される。電子銃空洞単体での高電界試験の結果は最大表面電界75MV/m、最大表面磁場170mTと高い値を示した。しかし、ビーム試験のためのフォトカソードチャンバーや超伝導ソレノイド、ビーム診断ラインを組み込んで行う横型試験では強いフィールドエミッションにより最大表面電界は42MV/mに低下した。これは組立時に微小なごみを空洞に巻き込んでしまったことが原因であると考えられる。また、ビーム試験のために超伝導ソレノイドと常伝導90度偏向電磁石の製作、レーザー光源の整備を進めた。本発表では超伝導RF電子銃の設計から各コンポーネントの単独試験、ビーム試験準備までについて報告する。