WEP040  ポスター②  10月19日 会議室P 13:00-15:00
加速器冷却水系で発見された異物の化学的評価
Chemical evaluation of foreign substance found in accelerator coolant systems.
 
○石田 正紀,野上 隆史,山本 将博 ,谷本 育律,本田 融,植木 竜一,武智 英明(高エネ研)
○Masaki Ishida, Takashi Nogami, Masahiro Yamamoto, Yasunori Tanimoto, Tohru Honda, Ryuichi Ueki, Hideaki Takechi (KEK)
 
加速器の冷却水系において、系内に存在する異物に起因したトラブルが度々起こっている。発見される異物の大部分は銅系、鉄系の化合物であり、特に銅系の化合物であることが多い。これらは配管等由来の腐食生成物と考えられ、含有化合物を詳細に分析したところ、発見場所ごとに化合物の種類や含有比率が異なることが分かった。腐食生成物と発見場所の関連を調査し、腐食の進行原因を明らかにできれば、冷却水系トラブルの解決や防止に役立つものと期待できる。今回は、KEKつくばキャンパスの加速器冷却水系を対象とし、発見場所ごとに異物を整理した上で、その化学的な評価結果について報告する。