WEP012  ポスター②  10月19日 会議室P 13:00-15:00
SACLA-BL1加速器 (SCSS+) およびニュースバル新入射器のスクリーンモニタへのGigEカメラ制御システムの適用
Application of GigE vision camera control system for screen monitors of SACLA-BL1 (SCSS+) and NewSUBARU injector linac
 
○清道 明男,出羽 英紀,松原 伸一,柳田 謙一(高輝度光科学研究センター),福井 達,丸山 俊之(理研),石井 健一,住友 博史(スプリングエイトサービス)
○Akio Kiyomichi, Hideki Dewa, Shinichi Matsubara, Kenichi Yanagida (JASRI), Toru Fukui, Toshiyuki Maruyama (RIKEN), Kenichi Ishii, Hiroshi Sumitomo (SES)
 
SPring-8ではSACLA LinacをSPring-8 Storage Ringの入射器とするアップグレードにおいて、ビーム輸送系(XSBT)のスクリーンモニタ用カメラにPoE給電対応のGigE Vision規格を採用しオープンソースライブラリAravisを使用したカメラ制御ソフトウェアを開発・導入した[1]。一方、SACLA/SCSS+のスクリーンモニタ用カメラはCamera Link規格で伝送距離が短いために延長器や切替器を組み合わせた構成であるが、複雑なシステムのためトラブル時の原因特定が手間取るといった問題を抱え安定運用に支障をきたしていた。そこでXSBTで開発したGigEカメラ制御システムへ移行することとした。またNewSUBARU新入射器のスクリーンモニタ用カメラにもGigEカメラを導入した。本発表ではXSBTへのGigEカメラ制御システム導入後の進展として、DBを活用した画像収集システムmdaq_imgの開発、Qtを利用したGUI開発、新規採用したAVALDATA製PoE対応Ethernetカード向けの給電制御ボード作成などの開発と、SCSS+で22台およびNewSUBARU新入射器で8台のGigEカメラ導入とスクリーンモニタ制御について報告する。それぞれの加速器での運用状況やトラブル事例・対策、さらには仙台に建設中の次世代放射光施設でのGigEカメラ制御システム導入やSACLAで予定しているGigEカメラ移行および機械学習による自動調整でのカメラ高速切り替えに対応したアプリの改良についても報告したい。 [1] PASJ2020 FRPP24