WEP011  ポスター②  10月19日 会議室P 13:00-15:00
RCNPイオン源群のEPICSによる運用と大強度化
Developments of intense ion sources with EPICS control at RCNP
 
○依田 哲彦,森田 泰之,福田 光宏,神田 浩樹(阪大RCNP)
○Tetsuhiko Yorita, Yasuyuki Morita, Mitsuhiro Fukuda, Hiroki Kanda (RCNP, Osaka Univ.)
 
大阪大学核物理研究センター(RCNP)では2019年から2021年にかけて、AVF サイクロトロンの改造を中心としたサイクロトロン施設の更新が実施された。このAVF サイクロトロンの更新では、加速電極をシングルディーからツーディーに変更する改造、トリムコイルの新規入れ替え、軸入射ラインの新規製作、真空度向上を目指した真空箱改造と排気システムの刷新などが行われた。イオン源室においても、既存の機器にNANOGANが追加されるなど、イオン源群の更新が行われた。また、これらのイオン源やビーム輸送ライン周辺の電源等の機器類は、かつて半数以上がスタンドアロンで手動制御されるものであったところ、今回の更新に伴い、遠隔操作可能な機器への入れ替えが実施され、EPICSによる運用に完全に移行された。この結果、Archiver Appliance との組み合わせにより、過去の運転データへのアクセスが飛躍的に容易になり、ビームの強度や輝度といったビームクオリティの向上が大きく進むことが期待されている。また、ガウス過程回帰を利用した機械学習による運転の最適化の仕組みの構築も順次進められ、一部のイオン源については半自動調整が実現した。