WEP010  ポスター②  10月19日 会議室P 13:00-15:00
J-PARC RCS H0コリメータにおけるステッピングモータのノイズ対策
Reducing the effect of noise generated from stepper motor for H0 collimator in J-PARC RCS
 
○藤山 浩樹(三菱電機システムサービス(株)),髙橋 博樹,岡部 晃大(日本原子力研究開発機構),伊藤 雄一((株)トータル・サポート・システム),畠山 衆一郎(日本原子力研究開発機構),鈴木 隆洋,大津 聡,山川 龍人(三菱電機システムサービス(株))
○Hiroki Fujiyama (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd), Hiroki Takahashi, Kota Okabe (JAEA), Yuichi Ito (TOSS), Shuichiro Hatakeyama (JAEA), Takahiro Suzuki, Satoru Otsu, Ryuto Yamakawa (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd)
 
J-PARC RCSのコリメータやLINAC及びRCSのプロファイルモニタ(ワイヤスキャナモニタ)の駆動にはステッピングモータが使用されている。これら駆動部のハードウェアはJ-PARC稼働初期から使用しているものが多く、経年劣化対策が必要となっている。そこで、2017年頃より駆動系のステッピングモータ並びに制御系の更新を開始した。しかしながら、RCS H0コリメータにおいて、既存のステッピングモータから現在製造されているステッピングモータへ更新したところ、ステッピングモータから発生するノイズにより制御系が正常に動作しないことが明らかとなった。これは、ステッピングモータ更新後のノイズにより、制御系がリミットスイッチの信号を正常に受信できなくなったため、駆動部が操作不可となったものである。そこで最初に、ステッピングモータの動力系とリミットスイッチの信号系の配線を分離する対策を実施した。これにより、ノイズを1/10に低減でき、正常な操作の確保に成功した。さらに、安定した動作を確保するために、より効果的なノイズ低減策について検討を進めている。本件ではRCS H0コリメータ駆動部におけるノイズ対策とその効果を示すとともに、さらなるノイズ対策の検討状況の報告を行う。