WEOB07  加速器技術(高周波源・LLRF)  10月19日 会議室B 15:50-16:10
J-PARC MR 次世代LLRF制御システム
Next generation LLRF control system for J-PARC MR
 
○杉山 泰之,吉井 正人,大森 千広,原 圭吾,長谷川 豪志(KEK/J-PARC),田村 文彦,山本 昌亘,野村 昌弘,沖田 英史,島田 太平(JAEA/J-PARC)
○Yasuyuki Sugiyama, Masahito Yoshii, Chihiro Ohmori, Keigo Hara, Katsushi Hasegawa (KEK/J-PARC), Fumihiko Tamura, Masanobu Yamamoto, Masahiro Nomura, Hidefumi Okita, Taihei Shimada (JAEA/J-PARC)
 
J-PARC MRのこれまでのデジタルLLRF制御システムにおいては、RFフィードフォワードを用いた加速空胴へのビームローディング補償を行うことで大強度ビームによる縦方向不安定性を抑制していたが、ビーム強度が500kWに近づくにつれて補償が不十分となり縦方向バンチ結合不安定性を誘起するようになり、大強度化に向けた課題にもなっていた。一方で、これまで10年以上用いてきたVMEベースのLLRF制御システムでは新しい機能拡張やシステムの維持が困難であるため、mTCA.4ベースの次世代LLRF制御システムを開発し、ビーム不安定性を解決するためのベクトル空胴電圧フィードバックを取り入れた制御機能を導入した。 本発表では次世代LLRF制御システムの構成と機能の概要を述べ、ビーム試験の結果や今後の導入計画について報告する。