WEOA11  加速器技術(粒子源)/レーザー  10月19日 会議室A 17:10-17:30
単一サイクルFEL原理実証用超短パルスレーザー光源の開発
Ultrashort laser light source for demonstrating the monocycle FEL scheme
 
○貴田 祐一郎(高輝度光科学研究センター),橋本 智(兵庫県立大高度研),宮本 修治(阪大レーザー研),富樫 格,冨澤 宏光(高輝度光科学研究センター/理研放射光センター),岡部 純幸,後長 葵,金島 圭佑,田中 義人(兵庫県立大理学),田中 隆次(理研放射光センター)
○Yuichiro Kida (JASRI), Satoshi Hashimoto (University of Hyogo, LASTI), Shuji Miyamoto (Osaka University, ILE), Tadashi Togashi, Hiromitsu Tomizawa (JASRI/RIKEN SPring-8 Center), Sumiyuki Okabe, Aoi Gocho, Keisuke Kaneshima, Yoshihito Tanaka (University of Hyogo, Science), Takashi Tanaka (RIKEN SPring-8 Center)
 
自由電子レーザー光を生み出す周期磁場中の蛇行電子と光電場の相互作用は、光スリッページと呼ばれるパルス伸長に繋がる効果を同時に作り出す。この効果を制御することなく単一サイクルの極短パルス幅を有する自由電子レーザーを実現することはできない。以上の背景の下、光スリッページを制御する手法が提案され[1]、現在その原理実証プロジェクトがニュースバル放射光施設において推進されている[2]。当該プロジェクトはテーパーアンジュレータ、蓄積リング、シード用超短パルスレーザー光、同期タイミングシステム等複数要素を包含する分野横断プロジェクトである。 本講演では一要素であるサブ15 fs超短パルスレーザー光源に関して、その位置づけ、要求性能、光源設計、開発済みの実機性能を紹介する。また、レーザー光を蓄積リングへ入射する入射光学系、電子との相対位置座標を検出するモニタについても、概念、光学系、開発した実機について紹介する予定である。 最後に、単一サイクル自由電子レーザー原理実証実験プロジェクト全体の進捗状況について報告する。 [1] T. Tanaka, Phys. Rev. Lett. 114, 044801 (2015) [2] T. Tanaka et al., Proc. of PASJ2018, FROL02 (2018)