WEOA04  電子加速器  10月19日 会議室A 10:00-10:20
ILCに向けたSTF-2クライオモジュールによる電子ビーム加速運転
Report of electron beam acceleration with STF-2 cryomodules for the ILC
 
○倉田 正和(高エネルギー加速器研究機構)
○Masakazu Kurata (KEK)
 
KEKの超伝導リニアック試験施設(STF)において、7回目のSTF-2クライオモジュールの冷却試験とビーム運転が2021年11月から12月にかけて行われた。 これまでの冷却試験・ビーム運転の結果として、9空洞平均で33MV/mの加速勾配が得られており、これはILCのスペックを満たしている。 7回目の冷却試験では、これまでと同等の加速性能が得られることを確認した後、ビームロスとエミッタンス増大の問題に取り組んだ。 2021年4月のビーム運転において、クライオモジュール下流でエミッタンスの異常な増加が観測されていたため、今回の冷却試験前に空洞の中を望遠鏡で覗いてエミッタンス増大の原因となるような物理的な障害物がないことを確認した。 ビーム運転においてはエミッタンス増大の原因となるであろう候補一つ一つについて様々な測定を行った。 またILCと同等のパルス長(726us)、バンチ電流値(5.8mA)で運転を行うために、100usのパルス長のビームを用いてSTF-2のビームラインにおいて、ビームロスを抑えつつ運転ができることを確認した。 この際、高周波制御においてビームローディング補償のパラメータセットを初めて用いた。 本学会では、7回目の冷却試験におけるビーム運転の内容について報告する。