TWP012  ポスター①②  10月18日・19日 会議室P 18日13:30-15:30/19日13:00-15:00
原子力機構-東海タンデム加速器の現状
Present status of JAEA-Tokai tandem accelerator
 
○株本 裕史,松田 誠,中村 暢彦,石崎 暢洋,沓掛 健一,乙川 義憲,遊津 拓洋,松井 泰,中川 創平,阿部 信市(原子力機構 東海)
○Hiroshi Kabumoto, Makoto Matsuda, Masahiko Nakamura, Masahiro Ishizaki, Kenichi Kutsukake, Yoshinori Otokawa, Takuhiro Asozu, Yutaka Matsui, Sohei Nakagawa, Shinichi Abe (JAEA-Tokai)
 
原子力機構-東海タンデム加速器施設は最高運転電圧が約18MVの大型静電加速器で、重イオンビーム等を用いた核物理、核化学、原子物理、材料照射などの各分野で利用されている。本発表では、2021年度における加速器の運転・整備状況およびビーム利用開発等について報告する。 当施設では近年、運転中の放電が頻発するため、加速電圧を約15MVと以前よりも低く抑えている。これは加速電圧に対する絶縁性能が必要な機器類(セラミック製加速管や発電機駆動用アクリルシャフト等)が経年劣化してきているためと思われる。2021年度には低エネルギー側加速管7本(3.5MV相当)とアクリルシャフト2本の交換作業を行い、絶縁性能の回復を図った。2020年度にも同様の交換作業を行っており、全体的に経年劣化が進んでいると思われることから、今後は抜本的な対策を検討する必要があると考えている。 また、当施設では、現在の施設のアップグレードを行い、後継となる加速器を導入する計画の立案を行っている。超伝導加速器の技術を使用し、高エネルギー・高強度の重イオンビーム等を発生させるものであり、こちらの概要についても併せて報告する。