TWP010  ポスター①②  10月18日・19日 会議室P 18日13:30-15:30/19日13:00-15:00
KEKコンパクトERLの現状
Present status of the compact ERL at KEK
 
○加藤 龍好,阪井 寛志,本田 洋介,山本 将博,島田 美帆,谷川 貴紀,河田 洋(高エネ研)
○Ryukou Kato, Hiroshi Sakai, Yosuke Honda, Masahiro Yamamoto, Miho Shimada, Takanori Tanikawa, Hiroshi Kawata (KEK)
 
エネルギー回収型線形加速器(Energy Recovery Linac, ERL)の小型実証機として建設されたコンパクトERL(cERL)は、応用超伝導加速器イノベーションセンターの管理下で、機構内外の共同研究者・研究協力者からなる超伝導加速器利用推進チームの協力を得て保守・運営され、超伝導加速器技術・ERL技術の産業応用を目指している。昨年度は10月と2~3月の2回のビーム実験を行った。10月のビーム実験では、NEDOからの競争的資金で実施されている効率的ナノセルロース製造に関連して木材への電子線照射実験を進め、2~3月の実験では主にアンジュレータを設置した状態でのCW運転の確立を目指した。ここでは2021年度のcERL運転と保守の状況、および研究成果の概要について報告する。