TUP038  ポスター①  10月18日 会議室P 13:30-15:30
大電力クローバー回路用半導体スイッチ
Development of semiconductor switches for high-power crowbar circuits
 
○小野 礼人,高柳 智弘,不破 康裕,篠崎 信一(J-PARC/JAEA),堀野 光喜,植野 智晶(株式会社NAT),杉田 萌,山本 風海,金正 倫計(J-PARC/JAEA),生駒 直弥,亀崎 広明,森 均,徳地 明(株式会社パルスパワー技術研究所)
○Ayato Ono, Tomohiro Takayanagi, Yasuhiro Fuwa, Shinichi Shinozaki (J-PARC/JAEA), Koki Horino, Tomoaki Ueno (NAT Corporation), Moe Sugita, Kazami Yamamoto, Michikazu Kinsho (J-PARC/JAEA), Naoya Ikoma, Hiroaki Kamezaki, Hitoshi Mori, Akira Tokuchi (Pulsed Power Japan Laboratory Ltd.)
 
J-PARCでは、直線型加速器の加速用高周波を増幅する真空管型高周波増幅器(クライストロン)電源の短絡保護装置(クローバー装置)に水銀整流器(イグナイトロン)を用いている。イグナイトロンは、世界的に使用が制限されている水銀を使用しており、将来的に製造中止が見込まれる。そこで、大電力半導体素子(MOSゲートサイリスタ)を用いたクライストロン短絡保護用の半導体クローバー装置を開発している。基板1枚当たり、3kV,40kA,50usの動作出力を実現するオーバル型基板モジュールを製作した。120kVの高電圧を想定した各基板モジュールへの制御電源供給は、基板ごとに高圧トランスが必要となり、トランスの設置場所や部分放電(コロナ放電)を考慮する必要がある。本機器では、高圧トランスを用いず、各基板モジュール1枚に分担充電される電圧(3kV)から高圧DCDCコンバータで制御電源を作り出す自己給電方式を採用した。この基板モジュール20枚を20直列で接続し、既設機器(120kV,40kA)の電圧に対して1/2スケール(60kV,40kA)での動作性能を確認することができた。その出力試験結果について報告する。