TUP037  ポスター①  10月18日 会議室P 13:30-15:30
動作範囲の広いサイリスタアバランシェモードスイッチの開発
Development of a thyristor avalanche mode switch with a wide operating voltage
 
○内藤 孝,明本 光生(高エネルギー加速器研究機構)
○Takashi Naito, Mitsuo Akemoto (KEK)
 
加速器のキッカーマグネットなどで使われるパルス電源はサイラトロンと呼ばれるガス放電管が使われkAのパルス電流が生成されている。これを半導体に置き換える試みが多くの研究所などで行われている。我々は大電流素子であるサイリスタをアバランシェモードでスイッチさせる方式でサイラトロンと同等の電流をスイッチする回路を開発している。既に1.5kA以上のパルスを生成出来ることを確認している。 アバランシェモードスイッチで問題となるのは使用出来る電圧範囲に制限があり、使用電圧を大きく変えることが難しいことである。 加速器のデバイスとして使用するにはパルス電流は可変にする必要があり、可変範囲は広い方が自由度が高く使い易い。今回、動作範囲の広いアバランシェモードスイッチ回路の開発を行った。 本報告では、その開発状況について報告する。