TUP034  ポスター①  10月18日 会議室P 13:30-15:30
J-PARC MUSEにおけるトリプレット電磁石のアップグレード
Upgrade of triplet magnets at J-PARC MUSE
 
○湯浅 貴裕,藤森 寛,河村 成肇,パトリック ストラッサー(高エネ研),目黒 学,砂川 光,川端 公貴(NAT)
○Takahiro Yuasa, Hiroshi Fujimori, Naritoshi Kawamura, Strasser Patrick (KEK), Manabu Meguro, Hikaru Sunagawa, Koki Kawabata (NAT)
 
J-PARC物質・生命科学実験施設(MLF)における崩壊ミュオンビームライン(Dライン)の二つの実験エリア(D1, D2)の内D1実験エリアでは主に表面ミュオン(30MeV/c相当)を用いた物性実験が行われている。当エリアでは実験条件によってミュオンの運動量を変えることができ、近年ではより高い運動量(90MeV/c)のミュオンを用いた実験が要求されるようになった。しかし、D1実験エリア直前に設置されている四重極三重項電磁石(D1トリプレット)では70MeV/cのミュオンを輸送するのが限界である。そこで、高運動量対応の既存トリプレットを再構築しD1トリプレットとして使えるように電磁石ピッチの変更、新規架台の製作等の改変を施し、将来的に120MeV/cのミュオンを輸送できるようにアップグレードされた。今回の発表ではD1トリプレットのアップグレード前後のパラメータ比較による性能評価およびビームオプティクスに対するGL積の最適化について報告する。