TUP030  ポスター①  10月18日 会議室P 13:30-15:30
ILC電子ドライブ陽電子源のキャプチャーライナックにおけるビームローディング補償の研究
A study of beam loading compensation in the capture linac of ILC electron driven positron source
 
○田地野 浩希,栗木 雅夫,金野 舜,リプタック ザカリー(広島大学 加速器物理研究室),高橋 徹(広島大学 高エネルギー物理研究室),横谷 馨,大森 恒彦,浦川 順治(高エネルギー加速器研究機構(KEK))
○Hiroki Tajino, Masao Kuriki, Shun Konno, Zachary Liptak, Tohru Takahashi (Hiroshima University Accelerator Physics Group), Kaoru Yokoya, Tunehiko Oomori, Junji Urakawa (High Energy Accelerator Research Organization (KEK))
 
ILC国際リニアコライダーは重心系エネルギー250GeVのヒッグス粒子工場として開始を計画している電子・陽電子リニアコライダーである。電子ドライブ陽電子源のキャプチャーライナックは、陽電子生成標的の直下に置かれ、生成された陽電子を集群し加速する役割を担っている。陽電子は6.15ns間隔で複数のバンチ(ビームのかたまり)として生成されるが、オフクレストに乗ったビームが減速場を誘起するため、加速電場の振幅と位相がともに変化する過渡的ビームローディングが発生する。本研究では、入力RFへの位相および振幅変調を行い、この陽電子キャプチャーライナックにおけるビームローディングの補償する方法について検討した。キャプチャーライナック加速空洞の等価回路モデルを用い、陽電子の加速時に発生するビームローディングを模擬し、その補償について評価を行った