TUP023  ポスター①  10月18日 会議室P 13:30-15:30
バンチの傾きモニタの線形加速器への応用の検討
Bunch slope monitor for linac
 
○中村 剛(高エネ研)
○Takeshi Nakamura (KEK)
 
ピコ秒の短いバンチの傾きを、通常のビーム位置モニタに持ちいられているボタン型電極の信号を用いて測定する手法を提案している[1]。これまでは得られた傾き情報をもとに bunch-by-bunch 傾きフィードバックを実現しSuperKEKBにおいて問題となっているシングルバンチ不安定性を抑制することを念頭に、バンチ間隔が短い場合での傾きを測定可能、という制限を課して検討してきたが、今回は、線形加速器のバンチや、放射光リングなどでの孤立バンチへの適用などを念頭に、孤立したバンチに対して適用可能な、より簡便な方法を提案する。また、これまではボタン型電極についての検討であったが、今回は、ストリップライン電極を用いての測定の可能性を検討する。さらに、蓄積リングでは安定して周回するビームを用いて重心の生成する信号波形を取得し、それを傾きの信号波形と区別することで、傾きの情報を抽出することができたが、線形加速器では常に重心と傾きが混在していることから、その区別する手法が必要となる。これについても検討する。[1] T.Nakamura, THP089, PASJ2018.