TUP014  ポスター①  10月18日 会議室P 13:30-15:30
横方向傾斜磁場アンジュレータからの放射計算
Calculation of radiation from transverse gradient undulator
 
○武藤 俊哉,柏木 茂,日出 富士雄,南部 健一,三浦 禎雄,長澤 育郎,髙橋 健,鹿又 健,熊谷 航平,柴田 晃太朗(東北大学ELPH),齊藤 寛俊(高エネルギー加速器研究機構),山田 悠樹,山田 志門,濱 広幸(東北大学ELPH)
○Toshiya Muto, Shigeru Kashiwagi, Fujio Hinode, Kenichi Nanbu, Sadao Miura, Ikuro Nagasawa, Ken Takahashi, Ken Kanomata, Kohei Kumagai, Kotaro Shibata (ELPH, Tohoku Univ.), Hirotoshi Saito (KEK), Hiroki Yamada, Shimon Yamada, Hiroyuki Hama (ELPH, Tohoku Univ.)
 
レーザー航跡場加速は理論的には非常に高い加速勾配を得ることが可能であり既存の高周波加速器を凌駕する革新的な加速技術として期待される。最近では比較的高品質の電子ビームを生成したという報告はあるが既存の高周波加速器で得られるような安定度は持っておらず中心エネルギーはショットごとに揺らいでおりそのエネルギー広がりも大きい。横方向傾斜磁場アンジュレータ(Transverse Gradient Undulator:TGU)はそのような電子ビームのエネルギー広がりを抑制する方法の一つとして提案されている。 TGUは横方向に磁場勾配を持っておりTGUでの運動量分散をコントロールすることによって異なるエネルギーの粒子が同一の波長で共鳴することができ、放射光のエネルギー広がりを抑制できることが期待される。 我々のグループでは東北大学電子光理学研究センターの試験加速器t-ACTSを用いてTGUの原理実証実験を計画している。 昨年の発表では3次元磁場計算コードRADIAを用いてTGUの磁場計算を行ったが本発表では計算された磁場分布をもちいてTGUから得られる放射光の計算を行った。 電子ビームの入射条件をマッチさせることによってエネルギー広がりを持った電子ビームでも単一の波長で共鳴でき、放射光の線幅を抑制することが出来ることが確認できた。