TUP010  ポスター①  10月18日 会議室P 13:30-15:30
J-PARC Linacにおけるビーム窓保護ユニットの開発
Development of beam window protection unit for J-PARC linac
 
○高橋 博樹(日本原子力研究開発機構),宮尾 智章(高エネルギー加速器研究機構),畠山 衆一郎(日本原子力研究開発機構),石山 達也(三菱電機システムサービス)
○Hiroki Takahashi (JAEA), Tomoaki Miyao (KEK), Shuichiro Hatakeyama (JAEA), Tatsuya Ishiyama (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd)
 
J-PARC Linacでは、複数のビームダンプ(BD)を用いてビームコンディショニングとスタディが行われている。これらBDの上流には、ビームラインに沿ってビーム窓が設置されている。ビーム窓には、電流値50 mA、長さ100 μs、ノーチョップ、繰り返し周波数2.5 Hzのビームの入射が可能である。一方で、許容値を超えるビームの入射を避けることが必須であるが、BDに入射されるビームのパラメータが許容範囲内かどうかは運転員が確認するのみであった。そして2018年のビーム試験において、人為的なミスにより0度(0deg)BDに許容値を超えるビームが入射され、ビーム窓が割れるトラブルが発生した。 そこで、このトラブル回避を目的としたビーム窓保護ユニットの開発を開始した。本ユニットには確実なビーム(粒子数)計測および監視が必須であるため、J-PARC 加速器において粒子数監視に使用されている粒子カウンターをベースとして開発を進めることとした。本件では、開発したビーム窓保護ユニットの詳細と性能について報告する。