TUP002  ポスター①  10月18日 会議室P 13:30-15:30
一様なスピルでかつ高速ビームON/OFFができるマルチバンドRFKOによる遅いビーム取出し
Slow beam extraction with multiband RFKO to obtain uniform spill as well as fast beam switching
 
○中西 哲也,奥川 雄太郎,塩川 智也(日本大学生産工学部),栗田 哲郎(若狭湾エネルギー研究センター)
○Tetsuya Nakanishi, Yutaro Okugawa, Tomoya Shiokawa (Nihon University CIT), Tetsuro Kurita (The Wakasa Wan Energy Research Center)
 
マルチバンドのRF信号を用いたRFKO取出し実験が若狭湾エネルギー研究センターのシンクロトロンを使って詳細に行われた。RF信号は1/3共鳴周波数とその高調波を含み、それぞれの周波数バンド幅はチューン幅にほぼ等しい。本実験ではバンド数は最大10で行った。スピルの強度変化は周回ビームをバンチングしなくてもバンド数を増やすと一様になり、かつビームoff時間は応答速度の速い線量モニタを使えば100μs程度以下にできることを示した。また、バンチングの条件を変えてスピルの強度変化を測定し、10バンドとすることでバンチングでスピルが一様になるのと同じ効果が得られることを示した。論文ではより高周波で使用できるRFKOシステムのall-pass networkについても提案する。