TUP001  ポスター①  10月18日 会議室P 13:30-15:30
J-PARC RCSにおける大強度ビーム加速時に加速ギャップに発生する高次高調波の評価
Evaluation of higher harmonics generated in acceleration gaps during the high power beam acceleration at J-PARC RCS
 
○沖田 英史,田村 文彦,山本 昌亘,野村 昌弘,島田 太平(JAEA J-PARCセンター),吉井 正人(KEKJ-PARCセンター),大森 千広,原 圭吾,長谷川 豪志,杉山 泰之(KEK J-PARCセンター)
○Hidefumi Okita, Tamura Fumihiko, Masanobu Yamamoto, Masahiro Nomura, Taihei Shimada (JAEA J-PARC center), Masahito Yoshii, Chihiro Ohmori, Keigo Hara, Katsushi Hasegawa, Yasuyuki Sugiyama (KEK J-PARC center)
 
J-PARC 3GeV シンクロトロン (RCS) では広帯域の高周波加速空胴を使用している。大強度ビーム加速時にはウェイク電圧等により加速ギャップに高調波を含む電圧が発生する。現在、LLRF制御システムでは基本波の四倍までの高調波について検波しており、全ての高次高調波が加速中の縦方向のビーム挙動に影響していることが分かってきた。本研究では、大強度ビーム加速中の加速ギャップ電圧を測定し、周波数解析から四倍より高次の高調波について評価した。加えて、ビームトラッキングシミュレーションを用いて四倍より高次の高調波が縦方向のビーム挙動に与える影響を評価した。その結果、加速後半において四倍より高次の高調波がRFバケツを歪めバンチ形状を変形させることが確認された。本発表では、大強度ビーム加速中の加速ギャップ電圧の高調波解析結果と四倍より高次の高調波を反映したビームトラッキングシミュレーション結果の詳細について報告する。