TUOB01  ビームダイナミクス・加速器理論/加速器技術(真空)①  10月18日 会議室B 16:00-16:20
J-PARC MR Eddy-current type septum magnet用ビーム結合インピーダンス対策の評価の進捗
Progress of evaluation of beam coupling impedance reduction for the Eddy-current type septum magnet in J-PARC MR
 
○小林 愛音,外山 毅,中村 剛(KEK),菖蒲田 義博(JAEA),石井 恒次,冨澤 正人,佐藤 洋一,竹内 保直(KEK)
○Aine Kobayashi, Takeshi Toyama, Takeshi Nakamura (KEK), Yoshihiro Shobuda (JAEA), Koji Ishii, Masahito Tomizawa, Yoichi Sato, Yasunao Takeuchi (KEK)
 
J-PARC main ringではcoasting beamを作るデバンチングの過程において、縦方向ビーム不安定性による密度変調が発生し、それが電子雲の発生、そして電子雲による横方向ビーム不安定性を引き起こしている。横方向ビーム不安定性はビームロスを、そして電子雲は真空悪化を引き起こし、いずれもビーム強度増強の妨げになるため原因解明と対策が必須である。特に数百MHzの縦方向インピーダンスが関連していることが調べられており、個々の装置のインピーダンスを低減する対策を進めている。今年新しくインストールされるEddy-current type septum magnetは、シミュレーションにより大きなインピーダンスを持つことがわかり、テーパーを設ける空間的余裕がない場所にも適用可能なSiC電波吸収体を装荷したフランジによるインピーダンスの低減方法を検討している[1]。今回の発表では、実機に使用するSiCの特性評価、SiC評価結果を反映したインピーダンスシミュレーション、およびワイヤー法によるインピーダンス測定によるインピーダンス対策効果の評価、ビームシミュレーションおよびビームスタディーによるビームに対する効果の評価を進めており、結果および進捗について報告する。 [1] A.Kobayashi et al., NIM-A,1031,2022,166515,ISSN 0168-9002.