TUOA01  加速器技術(加速器制御)  10月18日 会議室A 16:00-16:20
4K以下の温度計測を目的とした温度センサの開発
Development of temperature sensor for temperature measurement of 4K or less
 
○丸山 卓也,山田 光二,原 和宏,三谷 晃司,久保田 秀樹,肥後橋 誠,木村 和弘,齊藤 理,山名 勝(岡崎製作所),清水 洋孝,仲井 浩孝(高エネルギー加速器研究機構)
○Takuya Maruyama, Koji Yamada, Kazuhiro Hara, Kouji Mitani, Hideki Kubota, Makoto Higobashi, Kazuhiro Kimura, Osamu Saito, Masaru Yamana (OKAZAKI MANUFACTURING COMPANY), Hirotaka Shimizu, Hirotaka Nakai (KEK)
 
近年の超伝導加速器では4K以下の温度で冷却される超伝導機器が多くなってきた。そこで、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構と株式会社岡崎製作所は、2016年度より4K以下の温度計測を目的とした品質の安定した温度センサの開発を行っている。従来は4Kまでしか測定できないとされていた白金コバルト温度センサ(以下Pt-Co RTD)は、4K以下でも良好な抵抗値変化が見られることが確認できた。さらに、4K以下の温度校正(精密な抵抗値測定)及び再現性、自己加熱特性について基礎的なデータの取得を行い、4K以下での温度特性および性能が明らかとなった。開発したPt-Co RTDの形状及び構造、現在までに取得したデータについて報告を行う。また、開発したPt-Co RTDをKEKのSTF-2クライオモジュール内に取り付け、実機での温度計測を検証中であり、今後の展開についても報告する。