THP061  ポスター③  10月20日 会議室P 13:00-15:00
非線形集束力を用いた荷電粒子ビームの分布変換・修整について
On the transformation and correction of the profile of a charged-particle beam using the nonlinear focusing force
 
○百合 庸介(量研高崎研)
○Yosuke Yuri (QST, Takasaki)
 
荷電粒子ビームは、しばしば粒子源や加速器での生成・加速・輸送過程において空間電荷効果等の影響を受け複雑な強度分布を呈し、これにより適切なビーム輸送や照射利用が妨げられる場合があることが課題である。そこで、本研究では、ビームの位相空間形状や実空間分布の多様な変換が可能な多重極電磁石の非線形力によってビームの複雑な強度分布を変換し修整する可能性を検討した。発表では、その原理検証として、ビームラインにおいて8極電磁石で故意に集束・変形させたビームを下流の8極電磁石で元の分布に戻すこと想定し、必要なビーム光学系の条件を理論的に考察した結果について述べる。