THP054  ポスター③  10月20日 会議室P 13:00-15:00
J-PARCイオン源長時間運転後のRFアンテナ寿命評価
Evaluation of RF antenna lifetime after long-term operation of J-PARC ion source
 
○柴田 崇統(KEK),神藤 勝啓,大越 清紀(JAEA),南茂 今朝雄,池上 清(KEK),小栗 英知(JAEA),石田 正紀(KEK)
○Takanori Shibata (KEK), Katsuhiro Shinto, Kiyonori Ohkoshi (JAEA), Kesao Nanmo, Kiyoshi Ikegami (KEK), Oguri Hidetomo (JAEA), Masaki Ishida (KEK)
 
J-PARCでは高周波放電型(RF)負水素イオン(H-)源を用いることで、5ヶ月間(3651時間)のイオン源連続運転を達成し、J-PARCユーザー利用運転期間(約7ヶ月間)のイオン源メンテナンスフリー目標に近づきつつある。 イオン源の連続運転時間を制限する主要因は、プラズマ生成室内で使用しているRFアンテナの寿命である。プラズマ中でアンテナ絶縁材の損耗が進むと、パワー投入の不安定化によるパルス抜けやビームエミッタンス増加を生じ、イオン源の交換が必要になる。イオン源の更なる連続運転時間延伸の可能性を評価するためには、長時間運転後のアンテナ表面における異常やビーム性能の劣化の有無について確認する必要がある。 本報告では、長時間運転後のアンテナ表面状態の変化、およびビーム運転追試験における結果を説明する。