THP046  ポスター③  10月20日 会議室P 13:00-15:00
STF-2加速器におけるLバンドRF電子銃ロングパルス運転に向けた高周波系
RF system for long-pulse operation of L-band RF-gun at STF-2 accelerator
 
○沼田 直人,石本 和也,塙 泰河(NAT),明本 光生,荒川 大,片桐 広明,中島 啓光,松本 修二,,松本 利広,三浦 孝子(KEK)
○Naoto Numata, Kazuya Ishimoto, Taiga Hanawa (NAT), Mitsuo Akemoto, Dai Arakawa, Hiroaki Katagiri, Hiromitsu Nakajima, Shuji Matsumoto, Toshihiro Matsumoto, Takako Miura (KEK)
 
KEKの超伝導RF試験施設(STF)では、国際リニアコライダー(ILC)開発に向けた超伝導空洞を用いた線形加速器(STF-2加速器)の運転を行っている。STF-2加速器は、RF電子銃から電子ビームを加速する構成である。このRF電子銃空洞へ安定なマイクロ波を供給するため、5 MWクライストロンによる高周波系を構築、管理をしてきた。2021年度のビーム加速試験では、繰り返し5 Hz、RFパルス幅150 μs、RF電子銃入力パワー 3.87 MWで運転している。今年度以降、STF-2加速器は7倍にビームパワーを上げて運転を行う予定である。このため、RF電子銃の高周波系でもロングパルスでの安定的な運転が要求され、放電等の発生状況や発生箇所の特定等の精度を高めるためのモニタシステムの開発や放電発生後の復旧時間の短縮を目指した高周波系の開発を進めている。本報告では、現状のRF電子銃の運転状況とビームパワーを上げた時に安定に運転を行うための各種対策について報告を行う。