THP045  ポスター③  10月20日 会議室P 13:00-15:00
RCNP AVFサイクロトロン新RF共振器立ち上げの現状
Status of the new RF cavity for the AVF cyclotron in RCNP
 
○安田 裕介,福田 光宏,畑中 吉治,関 亮一,森信 俊平,齋藤 高嶺,依田 哲彦,神田 浩樹,友野 大,田村 仁志,永山 啓一,Koay HuiWen,森田 泰之,武田 佳次朗,原 隆文,荘 浚謙,Zhao Hang,橘高 正樹,松井 昇大朗(阪大RCNP)
○Yusuke Yasuda, Mitsuhiro Fukuda, Kichiji Hatanaka, Ryoichi Seki, Shunpei Morinobu, Takane Saito, Tetsuhiko Yorita, Hiroki Kanda, Dai Tomono, Hitoshi Tamura, Keiichi Nagayama, Huiwen Koay, Yasuyuki Morita, Keijiro Takeda, Takafumi Hara, Tsunhim Chong, Hang Zhao, Masaki Kittaka, Shotaro Matsui (RCNP, Osaka University)
 
大阪大学核物理研究センター(RCNP)では、2019年度からAVFサイクロトロンの高機能化工事を実施し、2022年3月からビーム加速を再開した。 高機能化工事の中でAVFサイクロトロンのRF加速部分は、1ターンあたりのエネルギーゲインを上げるため、これまでの180度ディー共振器1台を廃し、新たに90度ディー共振器2台を導入した。これまでは、励振周波数6~18MHzで、主にハーモニクス1での加速を行っていたが、新しい2台の共振器では、16~36MHzの励振周波数で、ハーモニクス1、2、3、6での加速を行う。   これまでのところ、新しいRFアンプと共振器の組み合わせで、Dee電圧50kV以上を目指して調整を続けているが、目標到達は一部周波数にとどまっている。励振周波数によっては、RFアンプから共振器との間で2倍波、3倍波が大きくなる状況となり、共振器にパワーが入らなかったり、アンプ内部での放電や出力同調コンデンサ、電力伝送同軸管の焼損トラブルが発生した。   2倍波、3倍波の影響を回避するために、RFアンプ、共振器、RFアンプから共振器までを接続した系のインピーダンス測定を行い、それらを基に改善に取り組んでいる。   本発表では、実施した対策とその効果、RF運転の状況について報告する。